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【2025/04/28 15:32 】 |
逆噴射
「逆噴射」という言葉が流行したのは、日航機墜落事故当時、心身症の機長に乗員が言ったのが発端。

1982年の2月9日、羽田空港手前の海上で、機長が操縦かんを下げエンジンを逆噴射し墜落、24人が死亡しました。

ストレスだらけのこの世の中、多くの人命を預かるパイロットは当然ですが、一般の我々社会人も、体だけでなく精神面の健康にも気を配らなくてはいけませんね。

【事故の経緯】
昭和57年2月9日、午前8時47分頃、福岡発羽田行きの日航350便(DC8型機)が、羽田C滑走路300メートル手前で突然失速、東京湾に墜落し、乗客・乗員174人の内24人が死亡、150人が重軽傷を負いました。

同機は千葉県・木更津上空に高度1,000メートルで順調に進入し、羽田管制塔からの指示で1分間に300メートルの降下率で着陸進入コースに入りました。

着陸を予定していたC滑走路延長線上に到達した時点で滑走路末端から上向き角度3℃で発射される電波を同機のコックピットにある姿勢計器(ADI)で受信。

その電波に乗せながら進入し、滑走路末端から1,000メートルで高度50メートルを保ち滑走路末端の内側300メートル地点で着地する予定でした。

それが、滑走路手前300メートル地点で一気に降下するという信じられない事態となりました。

【事故の原因】

警視庁捜査本部と運輸省事故調査委員会(当時)の調べによって、人為的、しかも故意による墜落であることが判明しました。

それによると事故機のK機長(当時35歳)は、着陸に向けて順調に降下していたにもかかわらず、突然、副操縦士らの制止を振り切り、エンジンの「逆噴射レバー」を操作するという異常な操縦が原因でした。

ボイスレコーダにも当時、副操縦士が機長に向かって「何をするんだ!止めてください」と怒鳴った声が録音されていました。

パイロットたちは、いずれも軽傷で、救助にきたボートに乗っているK機長の薄笑いが印象であったと報じられています。

K機長は、1年前から体の不調を訴えて「心身症」「抑うつ状態」と診断されて静養していたことが、事故後明らかになりました。

航空機事故が起きると「飛行機に乗るのが怖い」と思ってしまう方も少なからずいますが、では、航空機事故に遭遇する確立はどれくらいなのか、航空アナリスト杉浦一機氏の著書の中からご紹介します。

【「0.04人」と「0.07件」とは?】

この2つの数値について、「輸送実績1億人キロあたりの死亡乗客数『0.04人』とは、東京─ニューヨーク間約1万キロを12万5,000回往復して死亡事故に遭う確立、

また10万飛行時間あたりの死亡事故件数『0.07件』とは飛行時間10時間のホノルル─福岡の飛行を14万3,000回往復して事故に遭う確立であり、

仮に週に1度往復したとしても、前者では2,404年、後者では2,750年かかることになるので、人間の人生に比べれば小さい確立といえるだろう」と。

【「909人」対「1万805人」とは?】

これは二つとも、ある輸送機関による事故の年間死亡者数(1998年当時)です。

「『909人』は全世界での航空事故による死亡者数であり、一方の『1万805人』は、日本国内だけの自動車事故による死亡者数(事故後1ヶ月以内の死亡)です。

ちなみに主要国の自動車事故死は、米国4万1,967人、ドイツ8,547人、フランス7,989人(いずれも1997年当時)でした。

I・グラード氏(IATA=国際航空運送協会=広報部長、1998年当時)は、『米国1国の車による1年間だけの死者の数でも、ライト兄弟が初飛行に成功して以来の航空機事故の死者よりも多い』と述べています」と。

こうした統計があるにもかかわらず、自動車は危ないから乗らないと言い張る人はあまりいないと思います。

しかし、航空機にしろ自動車にしろ事故だけは限りなく「ゼロ」に近づいてほしいものです。



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【2012/01/29 10:32 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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